片思いを長引かせるほど成就しない

片思いは、相手になかなか思いが伝えられない切なさはあるものの、告白して、もし断られてしまったら、その時に終わってしまう恋をずっと抱えていられるという、甘やかな期待を持ち続けられる小さな幸せがあります。意中の人に決まった相手がいる場合、略奪愛までは考えていないのであれば、その人がシングルになるのを待つという、一つの選択肢としての片思いもあります。実際に告白できるようになるまではいい友達としてふるまい、その人が自分に友人以上の好意を向けてくれるよう、あからさまなアプローチにならない程度の慕わしさを態度で示して行くという、かなりの高等テクニックが必要な面もあります。
意中の相手が付き合っている人も自分の友人という場合、感情面でつらい気持ちになる場面が多くなるのと、二人の破局を願い続けていることにもなりますので、気づかないうちに多大なストレスを抱えることになるといったリスクもあります。長引かせるほどに成就がむずかしくなる片思いは、こういった仲間内での偲ぶ恋といったケースも少なくありません。そんな間柄で、意中の人と相手との破局が訪れるなど大きく事態が動くことになったとき、告白が成功して、晴れて付き合い始めることになっても、意中の人の元の相手とその後も顔を合わせる機会が多い場合、気まずさが残り続けるといった事態も考えられます。特に、別れたからと言っておいそれと疎遠にはなれないような職場での同僚どうしなどは、感情をこじれさせないための気配りなども必要となり、甘いだけのお付き合いという訳にはいかなくなることも考えられます。
そういったしがらみのない片思いであっても、その期間を長引かせることで、晴れて両思いになった後、相手に対して早い段階で不満が出て来てしまうことがあります。片思いの期間が長いということは、その長さのぶんだけ、恋愛成就してからの付き合い方をあれこれ想像し、期待を膨らませることになります。その場合、付き合い始めてすぐの頃は思いが通じた喜びでいっぱいになるものの、少し冷静になったところで、これまでは見えていなかった相手の良くないところが目に行き始め、長いこと大切にはぐくんできた恋心に影が差してくることもあります。そういった点からも、自分自身の価値観が十分に育っており、それなりの洞察力も身に付けている大人であるほど、甘い想像の期間が長いというのは、その後のためにもかえって良くない面があると言えます。早い時期に、さりげなく告白してみるというのが、大人の恋では、むしろ良い結果を生むと考えられます。

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